2016年3月31日木曜日

鎌近のこす会とは ★最新の投稿はひとつ下からご覧ください★

▼「鎌近のこす会」の情報発信

周囲の方との問題意識を共有に、ぜひご活用ください!
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フェイスブックページ(公開グループ、メンバーからの自由な投稿)
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★こちらも合わせて、ぜひチェックを!★
神奈川県立近代美術館 公式twitter
@KanagawaMoMA
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神奈川県立近代美術館 鎌倉館 HP
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/HallTop.do?hl=k
*鎌近(かまきん)は、鶴岡八幡宮の境内に建つ、神奈川県立美術館の鎌倉館のこと。長年地元で親しまれてきた愛称です。

▼「鎌近のこす会」のこれまでの活動

(2015年11月までのまとめ、その後はブログ記事をご覧ください)http://kamakin.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

 

▼「鎌近のこす会」とは?

鶴岡八幡宮の平家池のほとりに建つ神奈川県立近代美術館は、2016年3月末で土地の賃貸契約が終了します。神奈川県は、2015年度末で閉館、取り壊しという方針を打ち出しました。
その後、本館棟を土地所有者の鶴岡八幡宮に委譲し、保存することとなったものの、1966年にできた鎌倉内新館棟(注1)は、県が取り壊す方針で、保存される本館の今後の使用方法もはっきりしません。
県は市民からの建物保存の声に応えたというが、美術館機能の停止については応えていないし、県民との話し合いも行われていません。
このグループは、2016年3月になくなってしまう危機にある、神奈川県立鎌倉近代美術館を残したい人たちの有志の集まりです。
美術や建築の専門家も、一般の市民も参加した、公開グループです。
近代美術館の役割、美術品が存在する意義、美とはなにか。解決しない山積みの問題に向き合い、問い、考え続けることと、県に対して美術館廃止に反対する運動、2つの両輪を軸に活動しています。
これまで、美術館の存続という観点だけでなく、美術とは何かという視点から、鎌倉近代美術館フィールドワークや5回のプチシンポジウム、県議会議員候補への公開アンケートの実施、県議会への陳情などに取り組んできました。
また、10月に開催した第5回のプチシンポジウムにて、12月の議会に取り
上げてもらうために、より多くの人に問題を伝えるために、会として陳情を作成し県議会に取り組みを求めることになりました。
現在の「鎌近のこす会」というグループの考えを伝える文章として、以下、陳情の本文を転載します。
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鎌倉近代美術館の存続を求めることについての陳情
(1)県立鎌倉近代美術館について、建物の保存とともに、これまで同様、美術館として運営していただきたい。
(2)そのために、県として鶴岡八幡宮と協議していただきたい。
陳情の理由
(1)鎌倉近代美術館は、地方自治体が運営する公立美術館として国内最初のもので、戦後の美術文化復興の第一歩を示したものといえます。
これまで、各地に公立美術館がつくられ、それぞれの美術文化の普及・発展があるのは、その先駆けとなった鎌倉近代美術館があってのことといえます。
鎌倉近代美術館での展示は、県民・市民だけでなく、全国の美術愛好家や観光で鎌倉に訪れた方々にも親しまれてきた貴重な施設です。
(2)美術文化の成果は、人々の心のうちに培われ育まれていくもので、数量的にははかれないものです。一時の経済的事由のみで廃止するのであれば、これまでの成果を失うだけでなく、将来にむけても損失を生むのではないかと思います。
これまで県として尽力され、鎌倉近代美術館が果たしてきた美術文化への多大な貢献を考慮いただき、ぜひ美術館として存続できるようお願いします。
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また、5月に、鎌倉市に住む市民らによって行われた、鎌倉近代美術館の存続を求める署名活動の本文も、合わせて転載します。
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鶴岡八幡宮境内に在る鎌倉近代美術館として親しまれてきた、「神奈川県立近代美術館鎌倉」(以後鎌倉)の建物と景観を維持保全し、鎌倉館が蓄積してきた歴史を受継ぎ、文化を発信する拠点として活用されることを、関係各位に要望いたします。
鎌倉館は1951年(昭和26)に敗戦後の混迷の中から、新たな文化的拠点として創設された、パリ、ニューヨークに次ぐ世界に先駆けた近代美術館であり、また日本初の公立美術館として、その後全国に創られた国公立美術館の礎となりました。開館以来展開された企画展覧会は、市民県民はもとより、全国の人々に新しい形で文化を提供し続け、有機的な機能を果たしてきました。
鶴岡八幡宮の歴史的環境にモダンな近代美術館が融合し、建物が源平池の水面に映える風景は、古都鎌倉を象徴しています。60余年の歳月を経て私達の生活に刻まれあt鎌倉らしい貴重な文化環境です。
同館は、建築家坂倉準三氏の戦後モダニズム建築の傑作であり、設計意図が鶴岡八幡宮の風景に生かされています。世界的にも高く評価され、今年2月湘南国際村で開催された第六回21世紀ミュージアムサミットの席上最後に、フランスの元文化大臣ジャック・ラング氏が「鎌倉のサカクラの美術館を遺して欲しい」と発言しています。
神奈川県と鶴岡八幡宮の間に交わされている美術館立地の借地期限2016年(平成28)3月の返還契約では、「施設を解体撤去し更地にして返す」としています。一度失ったら取り戻せない有形無形の計り知れない財産です。関係各位が柔軟な発想による新たな枠組みで問題を解決され、鎌倉館の建物と景観を維持保全し、活用されることを願い、賛同人、署名人の声を代表して本要望書を提出する次第です。十分なご配慮を切にお願い申し上げます。
以上。
注1
新館は、DOCOMOMO Japan(モダン・ムーブメントに関わる建築や環境形成の記録調査および保存のための国際組織)の選定建物で、旧館とともに、日本を代表するモダニズム建築。建築家板倉準三の意図は、本館と新館を合わせて完成されていた。2007年より耐震の問題により公開されていない。
以上