2016年1月6日水曜日

大山奈々子議員からのご報告の共有


 
のこす会が提出した陳情は、県議会の「文教常任委員会」にて審議されました。
神奈川県議会議員で、文教委員会の委員でもいらっしゃる大山奈々子議員が、委員会での質疑について、FBのグループに報告をあげてくださいました。

論点をわかりやすくご説明いただき、委員会の質疑でも鎌近の閉館について大きくとりあげてくださって、陳情を提出した私たちとしてはとてもありがたいです。

以下、大山議員から投稿された文章を、このブログでも共有いたします。
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陳情結果について会からご報告をいただきました。不了承となったこと、力及ばずすみませんでした。
県議会では鎌近廃館は既定の路線として受け止められています。
私たちの団は4月に4年ぶりに議席を取り戻し、空白だった4年間で当事者や県民に説明不足のまま、県立川崎図書館、女性センター、鎌近など閉館の方向性が全会一致で決められてしまっていました。
5月以来何度か鎌近を取り上げましたが、廃館やむなしという方向は変わりませんでした。600人を越える方から鎌近の陳情が出されたことを受けて、再度、以下の点を挙げて計画の見直しを迫りました。
①県民にどれくらい説明してきたのか、十分ではない。
②根拠とされる鎌倉市鶴ヶ丘八幡宮史跡保存管理計画《史跡にそぐわないものとしての現状変更は認めない》は鎌倉市当局に尋ねると法的拘束力はなく、鎌倉市としてはコメントできないとされている
③この計画を策定した文化庁は、「鎌近建設後に策定された計画なので、建物は既存不適格なものといえる。計画の趣旨は、史跡を大幅に破壊する形での改修を認めないというもの」史跡を破壊せずに改修するなら中身が宝物館でも美術館でも問わないと受け止めていいですかと尋ねると、県にご迷惑がかかるからと遠慮がちに、しかし「そういうことになる」と回答されました。
④文化資源学会のシンポジウムで16,000の署名を集めた建築士の方が、鶴ヶ丘八幡宮に尋ねたさい、閉館は県の意向だとはっきりお答えになったと。
県の主導で閉館ありきで動いてきた計画だと言えるのではないかと見直しを求めました。
しかし県側は、いちど内装工事をした際に、文化庁から美術館としては改修はいけないと指摘されたと答弁がありました。
また、美術館として改修許可を得るには文化庁長官の許可がいるのだと。
それならそれは許可を取ればいいと私は思うのですが、内装工事の時の文化庁の見解と私が記念物課に尋ねた際のズレが気になるところです。
陳情採択の場では了承1、不了承多数でした。
今後ともみなさんの思いに寄り添って頑張りたいと思います。
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以上です。
 
今月1月末で閉館してしまう、鎌近。
私たちは、今、何を考え、どう行動するべきか。
鎌近のこす会の次回シンポジウムは2月7日(日)の午後、大船での開催を予定しています。
 

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